薪で焼くピッツァ窯

ピットーレでは、楢の薪だけを使います。 硬く重く割りにくい。表面のごつごつした皮の中は、きれいな木目と美しい木肌です。 生木でも香りがよく、燃やすとさらにいい香りがします。なんといっても火持ちのよさと、火力の強さ、タール分が少なくきれいに燃えます。 晩秋から冬の始めに伐採し、割って、乾燥させます。

ピットーレのピザ職人は、自分で薪割りをします。ピッツァを焼く時には窯の状態をベストに保たなければなりません。でも、その都度状況は変わります。ピッツァの具は多いか少ないか、枚数は1枚か4,5枚か、連続焼きか1枚だけか、、、などなどその時によって、状況は常に変わります。それに対応するには、薪の燃やし方を変えなければなりません。その燃やし方を変えるためにはその時に燃やす薪を選ばなければなりません。細い薪から太い薪ま でいろいろ使い分けるのです。

耐火煉瓦のオリジナルのピッツァ窯

新潟・岩原高原の本店の隣のロッヂパナシアの第1号窯から始まり、各店舗のピザ窯、パン窯、フジロック出店用移動ピザ窯を経て、ピットーレ軽井沢の窯は、手作り窯 14基目になります。それぞれの窯の違いとその場所の環境によって、味もどうしても少しずつ店舗によって違います。それは、それぞれのお店の個性だと思い ます。

生地、具材のバランス、オリーブオイルの量など、ローマのピッツァ、ナポリのピッツァとは違うピットーレのピッツァをお試しください。

ピットーレのピッツァは、ピッツァ生地と具材の味をお互いに損なわないようにシンプルです。もっともシンプルなピッツァ『アーリオ』は、ピッツァ生地とト マトソースにニンニクだけですが、それぞれの味のバランスは絶妙です。それにトウガラシをプラスしたピッカンテ、アンチョビをプラスしたマリナーラ、ニン ニク無しで、チーズをプラスしたマルゲリータなど、シンプルなだけに難しい絶妙なバランスと違いをぜひお試しください。 『マルゲリータに始まり、マルゲリータに終わる。』と言われるように、ピットーレのピッツァ、特にシンプルなピッツァをぜひ食べ比べてください。

Pizzaiolo Yutaro Ono

Pizzaiolo Isao Tsuji